2013年7月5日金曜日

第4回CI研究会の報告

【第四回研究会の報告】
こんにちは。横田です。ひっそりと、コンタクト・インプロビゼーション研究会を開催して、今回で四回目になりました。そろそろ、少しは成果報告ができる段になってきたので、少しだけ「報告」という形で、文章を残しておきたいと思います。

今回は、(前回から引き続き)Schaffmanというカリフォルニアのインプロバイザーによる博士論文(2001年受理)を読みました。

彼女の論旨の中で、興味深かったことは、90年代以降、Nancy Stark Smithを始め、Body Center Mindingや、Viewpontsなどの、いわゆる「テクニック」がアメリカのダンスシーンの中で教授される過程で、「リリース・テクニックrelease technique」を中心として、「力学的な身体」が問題化されてきた、ということです。

これは、日本語で読めるCIに関する文献であるNovackの『交感する身体』には書かれていない流れで、ダンスに詳しい人はもちろん知っていても、そうではない人にとっては、知らないことなのではないかと思います。

上記のボディ・センター・マインディングや、ビューポイントは、断片的に輸入され、これを教えるWSがあったりもしますが、あまり歴史的な経緯を踏まえて紹介されてはいないと思います。従って、Schaffmanさんの論文を読むことで、こうしたアメリカでのダンス・テクニックの発達の流れを押さえられたことは、とても良かったと思います。

CIも、リリース・テクニックの部分を取り上げられることが多いですし、インプロバイザーによっては、リリース・テクニックを中心に教える人もいたりします。また、ユーチューブでは、まさにリリース・テクニックを「教える」動画があったりなんかも・・・!

もちろん、CIは、こうしたテクニックを教える場ではありませんし、ヒエラルキーのない、誰にでも可能なダンス、という魅力を抜きにしてはいけないでしょう。とはいえ、そこに「テクニック」を「学びに」来るダンサーがいるのも事実で、90年代以降のCIの国際的な流行は、こうした動きを抜きにしてはありえなかったわけです。

英語圏の場合には、CQ (Contact Quarterly)という雑誌があり、CIにまつわる議論ができる場所がありますが、日本にはそういった場所さえなく、また日本語で読める文献もかなり限られてしまっているのが現状です。

この、CI研究会では、日本語で読めるような文献や、議論をする機会を増やしていければな、と思っております。もちろん、僕自身がもっと経験を積んで、ほかのインプロバイザーさんと関わっていかなければならないのですが、「研究会」と称する限りは、やはり文献にあたることを中心として、CIについて理解を深めることができる場を作りたいと思っています。

詳しい内容には踏み込みませんでしたが、もし研究会に興味がある方がいらっしゃいましたら、是非ともお気軽にご参加いただければ幸いです。

横田
2013/07/05